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2017年11月28日火曜日

ベルギー代表との試合における日本代表の失点!個人戦術や初歩的な集団戦術の欠如





ボール保持者に対する守備者のプレスが効いていない。プレスとは相手の可能性を減らすために立つことや近づくこと。ボール保持者にとって、パスや運びの抜け道が大きく空いている。ボール保持者の身体の向きや利き足に応じて、守備者がプレーできていない。同列を形成する2人目の守備者はボール保持者のパスラインを封鎖し運びを誘導しているかのようであるが、実際に入ってきたボール保持者に守備アタックをすることができず、その列を突破される。


3人目の役割をする守備者はいるが、1人目と2人目が十分に機能しているとは言えず、3人目としてボールを奪うことはできない。(インターセプト、タックル)

相手1人に対して守備者3人が突破を許してしまった。こういう突破に対して「個の力」とか「ドリブルがうまい」と言う傾向にあるかもしれないが、これを成功させた攻撃者はパスのスレッドがあるからこそ、そして相手守備者のスペース管理を見抜いているからこそ行えたプレー。チームという軸の中で、グループという単位の中で、個人の力が大きくなったという現象だ。

日本は、チームという枠に囲われ、グループという単位での機能性を知らず、個人の力を小さくしてしまう。そして、それを「個の力」が足りないと思い込んでしまい、個人の技術に働きかけていないだろうか。個人の力が足りないのは、チームというものが軸では枠になってしまうことやグループという単位でのプレーを知らないためだ。

運び、そしてドリブルで侵入してきた相手を、最終ラインの守備者が対峙する。ボール保持者が対峙している守備者の右側は違う守備者がカバーしているが、左側の守備者はカバーを忘れて駆け足をしている。


もし左側の守備者が認知することができ、カバーをしていたらボールを外に出せたのではないだろうか。


得点をした選手に対するマークは、守備の助けに出た選手(カバーをした選手)の穴を埋めるための撤退を行なってきた選手。マークを外してしまったというよりは、撤退の場所を誤ってしまった。もしうまく撤退できたとしても、質的不利により得点は許していたかもしれない。